私の起業した当時、資本金については有限会社は300万円、株式会社は1000万円。
現在は有限会社もなくなり、資本金の取り決めもなくなり、大げさな話、1円でも起業が出来るようになりました。
私が起業したときは、本当に資本があるのか1週間以上金融機関に資本金を入れ、「資本金保管証明書」を発行されて初めて会社設立を認定される法律。
しかし、この資本金の預け入れが大変で。なんと口座を作ってくれない、預け入れを拒否する金融機関が多かった。
私も拒否された1人。
父の会社で役員だったので、桃山台駅前にある地方銀行(まだあるのかな)の人に「協業違反などえ訴えられたくないから」、起業を応援されるのではなく疎まれ、結局司法書士さんを通じて「農協」で設立。
また資本金1千万円と言っても、事務所の敷金礼金、3ヶ月分の家賃、家具、パソコン、コピー機。
お金がなかったので車も会社のものにしたので、現金がどんどんなくなっていく。
「運転資金」借りなきゃ。
そう思って訪ねた国民金融公庫(今の日本政策金融公庫)。
会社設立するときの資本金を人から借りたりして、設立土だけど「見せ金」にしている人もいたからか、資本金をどこから持ってきたのか詳しく調べられた。
保険を解約していたら、その証拠。
預金からならその状況を示すために通帳を。
頑張って事業計画書もも書いたが、見てもらった様子はなく、最終「どんなまずいレストランでも、テーブルと椅子があれば(顧客単価割りだし等で)お金を貸せる。でもあなたの頭の中(企画会社なので)には貸せませんと。
世の中のことをわからず1千万円と上限で申し込んだからかもしれないが、それ以降、なんとかやりくりして、4期目、金融機関側から借りてくれと言われるまでしのぎました。
今は、金融機関じゃなくても、エンジェルや投資家、そしてクラウドファンディングなどから資金調達することも出来るような時代。
若い起業家は、まずは資金調達となっている人もいますが、お金はどこから調達するかとても大事。
出資してくれても引き上げ(返金)られたり、会社を追い出されたり。
少しお金になりそうだったら、頑張っていた会社の売却を求められたり。
幸せな話ばかりではありません。
私は、相続などで人がお金で争う醜い場面を見てきたので、とてもお金には慎重になります。
もしかすると慎重すぎるのかもしれません。
エンジェルとい言われるのが本当はデビルかもしれません。
お金のことはとても難しい。
リターンを求めないない人は皆無と考えるのが正解。
出資する側にも責任があるのですが、諦める人はなかなかいませんし、出資する側の経済状態も変わるので。
最近、周りを見ていると少し心配な風潮。
資金を調達する前に、経験のある先輩起業家に相談できるといいですね。
写真は豊中、桃山台で起業したときのオフィス外観。
2階の奥が事務所でした。
敷金礼金300万円を200万円にまけてもらい、出たときは50万円返ってきました。
家賃は19万円、駐車場は2万円で2台分借りてました。
実はオフィスを借りるのも信用が必要だった時代。
オーナーは話を聞いて、頑張りなさいと貸してくれた。
本当に感謝です。
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