株式会社リミックス、アンコールクッキーで奮闘する、起業家、プロデューサー 富永律子「りつこはん」の日々諸々

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アンコールクッキー 其の六

Cafe Khmer Time

アンコールクッキーのショップにカフェが併設されている。
私は就任前、マンゴかき氷を食べただけで、なにもわかっていなかった。
ただ、売り上げを見て、もっと上げられるのではないかと思っていた。

カフェを利用されるのは、ほとんどクッキーを買いに来てくださるお客様。
旅行社がドリンクをサービスされることもあり、テイクアウトでマンゴージュースを持ってバスに乗り込まれる方。
時間がある方は中で飲まれる。
他に「かき氷」が人気。
政府が用意している飲食店用の水を買い、さらに浄化のためフィルターに3回通し、製氷して作るする「かき氷」は、安心して勧められるということでガイドブックにも掲載されている。

お店に来られている方の様子を見ると、アイス、ドリンク、かき氷がほとんど。
よくメニューを見るとほかにも商品が色々。

ドリンク、やアイスクリーム、かき氷など商品そのものを求められても、カフェとして求められていないのではないのか?と思った。

私の場合、喉が渇いているだけであれば、ジューススタンドで大丈夫。
もちろん自動販売機でOK。
カフェに入る場合は、人と会ったり、アイディア出しに機敏転換を求めてたり、美味しいデザートや軽食を食べたいとき。

落ち着く雰囲気と軽食がないことに気づいた

勇気を持って、シェムリアップに住んでおられる日本の方に、カフェの利用について聞いてみた。

●行ったことがない
●遠い
●敷居が高い
●ツアーのお客様がいっぱいで、長居できない。
●昔はローカルの人向けに割引があったが、無くなったのでもう行かない

かなり残念な内容。
もうローカルの人は誰ひとり来てくれていないのではないか、そう思っていると、

●週一度くらい、抹茶かき氷を食べに行っている
●子友はアイスクリーム、私はコーヒーが美味しくて行っている

そんな有り難いコメントも頂いた。

私は常々、アンコールクッキーのスタッフに、「うちの店はお客様が一生に一度、15分しか滞在されないところ」と言っている。
もちろん、複数回来て頂いている方もおられるが、本当に少ない。

地元の方に利用される店にならなければいけない
シェムリアップに来たら、寄りたい店にならなければいけない

存在しているカフェを変えていくのは少しずつ。

まず、壁の色を変えた。

白にも色々あるが真っ白だったので、長居できない気持ちがする。
黄色がいいかな、ピンクがいいかな、壁によって色を変えてみる?など頭の中でイメージ。
ちょうどシェムリアップに滞在中のインテリアデザイナーの友人に、店に寄ってもらって黄色にすることを決定。
(本当にみんな巻き込んですみません、ありがとう)

L地型の店内は6面壁があるので、まず3面塗スタッフに塗ってもらった。

スタッフはなぜ壁の色を変えなければいけないのか、なぜ3面なのかは説明していない。
とりあえず塗ってもらった。
すると、お客さんが店内の「かわいい」と言いながら撮らようで、残りの3面も塗らして欲しいとスタッフから言ってきた。

お客様から反応をもらえると、スタッフも変わったことに意味があるとわかる。

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壁を黄色に塗ったスタッフ、窓に販売しているクメールシルクなどをカーテン代わりにかけていたら、一式ドイツ人のお客様が欲しいと買われた。

メニュー表を変えれば売り上げは変わる

メニューは友人に大きく助けてもらい、写真を撮り直してブック型にした。
表紙も木を使った物を日本から持って行った。

日本では、写真入りのブック型メニューはよくあるが、うちのスタッフは見たことがないらしく、最初はなんの意味があるかわからなかったようだ。

カフェの各テーブルと、なんのお店かわからないと言われていたので表にもメニューブックを置いた。

そして、友人にFacebook、InstagramのSNSと写真の撮り方講座をやってもらい、写真が上手なスタッフをSNS担当にした。
(本当に、友人の方々を巻き込んでいます。感謝しかありません)

スタッフは、最初は意味がわからなくても、ブック型にしただけでお客様から追加オーダーをもらったり、SNSを見たというお客様が来られたり、やっていることの意味を理解していく。

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最初は、友人がブック型のメニューー派アイテムごとに詳しいページを作ってくれた

 

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スタッフがインスタ用に撮影した新商品のフィナンシェ

 

カフェの付加価値を上げる

私は緑が見えるカフェが好き。
具体的には、カンテグランデの中津本店や、靱公園店。
緑を見るとパワーをもらえるので、アイディアを考えたいときは、ノート片手にカンテに行く。

Cafe Khmer Timeにも庭がある。

足下に草ボウボウ、ゴミ箱は色が焼けてしまっている。
庭は喫煙できるので、すわないお客様が顔をしかめている。

ゴミ箱買い換えたら?
と言うと、まだ使えますとスタッフ。
翌月、ゴミ箱や、色が落ちていた鉢など、すべて茶色に塗られていた。
庭もみんなでびしょびしょになりながら掃除してくれた。
そして、喫煙できるテーブルを決めてもらった。

庭の気が良くなると、欧米人のウォークインのお客様が増えてきた。
そういう方は毎日、カフェに来られたり、一日複数回来られる人も。

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色が抜けていたゴミ箱もきれいに茶色に塗られていた

昭和のデッドストックのカップも取り混ぜて

私は食器が大好き。
食器が好きになったのは、カフェの影響もある。
若い頃、心斎橋の長崎堂本店のカフェによく行っていた。
(改装前)
ひとり、ひとり違う素敵なカップで飲み物がサービスされた。
塗り壁の色、光の色と量。
夢心地がする店。

同じメニューでも、食器が変われば味も変わって感じる。

そう信じる私。

まず木のトレイを探してとスタッフに行ったところ、シェムリアップ中の店を巡ってもらっても満足いく物がない。
竹製の輸入のトレイがあるが、意外と高い。

現地で食器をそろえるのは諦めた。

日本で揃えよう。

でもどのようなものにする?と考えた。
ちょうど訪れた店に昭和のデッドストックのガラスのコップを見つけた。
前にも書いたが、カンボジアは昭和の成長期を感じる。

現代的なテイストも取り入れながら、「昭和の純喫茶」でいこうと決めた。

コーヒー、紅茶のカップは、昭和のデッドストックを扱われているお店で調達。
アイスクリームのスタンドも昭和時代から使われているもの。
日本の会社が海外にオーダーして作ったトレイや容器。
日本のガラス食器。
軽食用の大皿やボウルは、波佐見焼。

毎回、色々なものを運んでいくが、スタッフもカップなど、かわいい、きれいなど好みがあるようだ。

お客様も、食器類が変わったことで写真を撮ってくださることが増え、それもスタッフには嬉しいこと。

まずやって、お客様の反応からスタッフが学んでいく。
それの繰り返しをカフェでやっている。

是非、雰囲気やメニューが変わったカフェにもお越しください。

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スタンドを用意してから、アイスクリームをコーンで食べる人が増えた

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昭和のデッドストックのカップが並ぶ

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4月初めに撮影した店の正面

 

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