株式会社リミックス、アンコールクッキーで奮闘する、起業家、プロデューサー 富永律子「りつこはん」の日々諸々

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2022年2回目のカンボジア

1年以上更新できなかったブログ

ブログを見返すと、2021年10月に投稿してから1年以上更新していない。
実はいくつか下書きが残っているが、取り巻く状況が厳し過ぎて書ききれずにいた。

カンボジアへの出張も、2020年秋を最後に書いていない。
私が行った後、カンボジアの入国が厳しくなり、誰もが2週間の隔離が必須となり、ロックダウンが頻繁に行われるようになった。
往復で1ヶ月の隔離は流石に厳しく、隔離が全面撤廃された後、今年の5月に1年半ぶりのカンボジアへ向かった。

プノンペンは賑わい、シェムリアップは遺跡貸し切り状態

5月、シンガポール経由で到着したカンボジア。
プノンペンは縫製業など生産拠点として、成長しているためか、コロナ禍が開けたかのような街の賑わい。
一方、シェムリアップはカンボジアの隔離政策もなくなり、欧米からの観光客来だしたが、東南アジアからの客は皆無に等しく、まだ閉鎖しているホテルや店が多い状況。
経済を回すには、ちゃんとお金を遣わないとと、車とガイドをチャーターしてアンコールワット遺跡群の中で、まだ訪れていない場所や名所巡り。
ほぼ貸し切り状態の遺跡に、楽しいやら寂しいやら。

貸し切り状態のプリヤカン

ローカル向けの商品開発

アンコールクッキーはカンボジアの基準だと、高級な部類に属する。
観光客がまだ来ない状況や将来を考えるとローカル人向けの商品開発をしなければと考え、ポン菓子をを作る機械を持ち込んだ。
カンボジアの米はアジアでも美味しさが有名。
ポン菓子は最適だ。
パームシュガーや胡椒などの更新料を合わせたサンプルを作ってみる。
「ポン」という音に驚きながらも、工場のスタッフの顔が輝く。
プノンペンで試作品を食べてもらったが好評。
カンボジアに行くと、子供頃の原風景、昭和の高度成長期を感じる。
学校前でおじさんが、家から米と砂糖を持ってきたら100円くらいで作ってくれたポン菓子。
アンコールクッキーの工場で新しい味を開発できればと思う。

スタッフとの再会

5月は1年半ぶりのカンボジアとなり、全部で約80人いたスタッフは、田舎に帰ったり、他で働いていてる状況で一体何人がシェムリアップにいるのかわからない。
他で働いていても、facebookの勤務先はアンコールクッキーとしているスタッフ達。
どれだけのスタッフが、会社の本格的な再始動を待ってくれているのか。
食事会をしよう、と声掛けすると多くのメンバーが集まった。
早くみんなで働けるような状況になれば、と強く願った半年前の出張。

みんなおしゃれして集まってくれた

日本以外は動き出している

11月19日、半年ぶりの関空は、朝から大変な賑わい。
土産物屋のキャッシャーに行列する、出発前の訪日外国人を見て嬉しく思う。
運行を復活したベトナム航空に乗り、ホーチミン経由でプノンペンへ。
日本人団体客はいない。
ビジネス客と思われる人が少し。
空港を出て、誰の目を気にすることなくマスクを外し、深く息を吸う。ああ、気持ちいい。

コロナ前の話が蘇る

私がアンコールクッキーの代表となったのは2019年7月。
1年も経たない、2020年2月にはコロナの影響でどんどん団体旅行がキャンセルになる事態に陥っていた。

私は就任してから、アンコールクッキーの強みである製造スタッフにチョコレートをはじめ、毎月新商品の開発をしてきた。
特にチョコレートは、私自身、祖父がチョコレート工場を創業し、父がヨーロッパからチョコレートを輸入していた環境に育ったことと、コロナ前、菓子で成長しているのは、世界中でチョコレートだけなのではと感じていたので、なんとかチョコレート商品を開発したかった。
カンボジアで菓子に使われているのは、日本では準チョコレートとされているものがほとんどだったが、本格的なチョコレートボンボンを販売しているプノンペンのブランドも人気で店舗展開している。

本物のチョコレートを使った商品作りにアンコールクッキーも取り組み始めた、2019年8月。
アンコールクッキーのチョコがけやチョコレートボンボンを2020年のバレンタイン前に製品化したと同時に、世界はコロナ禍へ。
チョコレートを評価して「売りたい」と言ってくださっていたところも、2020年の半ばには話が止まった。
世の中が動いていない中では、営業もままならない状況。
ところが、今年の秋ぐらいから、カンボジア国内で新たな引き合いが始まった。
アンコールクッキーはカンボジア駐在や旅行する日本人にら知られていたそれ以外の世界ではあまり知られていない。
シェムリアップでは州政府からは州を代表する製品とされていても、まだまだ全国区ではない。

アンコールクッキーのチョコレート商品

休まずカフェ営業を続けてきたのも、新たな動きに起因する。
日本人以外の利用者、カンボジア、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど、新しいお客さんがカフェを利用されたり、クッキーを購入して下さるようになってきた。
私が不在の中でも、店を利用して下さっているシェムリアップの起業のマネージャーから新しい取引を頂いたり、アンコールクッキーのチョコレートを高く評価して下さっていたた、プノンペンのカフェからも取扱についての問合せをもらった。
まず到着地プノンペンでの商談は、久しぶりにワクワクするものになった。


シェムリアップはまだまだ静か

プノンペンから陸路、6時間半掛けてシェムリアップへ。
5月から比べると、往来の人も増えてきた。
限定的に開いているホテルは、欧米の旅行客で満室状態。
パブストリートも開いている店が増えてきた。
あと何ヶ月すれば、ここに日本人の観光客も加わるのだろう。
今は、アジア圏に住まれている方が、近隣国を訪問されている。
そういった方々がアンコールクッキーにお立ち寄り頂けるのが嬉しい。
またアンコールクッキーの空港の免税店での販売も再開。
空港の在庫が品薄になっているよと、お客様から会社に連絡を頂いたりした。

昭和を感じるカンボジアでポン菓子の開発

今回は5、月に持ってきたポン菓子機で作った製品の確認。
カンボジアはフィルム印刷工場がないようで、フィルム資材はタイやベトナムから仕入れなければならない。
フィルム資材の調達が難しいカンボジアでは、商品開発を困難にさせる。
出来た商品の賞味期限チェックは、ベトナム製らしき袋に入れ、毎日状態を確認。
工場長はようやく2ヶ月持つ商品が出来たと。
フィルム包材や乾燥剤が良ければ、もっと日持ちするかもしれないが、商品改良で賞味期限を延ばそうと、日本から持ってきた賞味期限6ヶ月のポン菓子を観察しながら新しい配合を考える。

毎回、なにか新しいことを考える

ポン菓子は、シェムリアップにある観覧車「アンコールアイ」のある場所でテスト販売したところ、カンボジアの人に大人気。
まだまだ全国に販売出来る設備は整っていないが、興味を持って頂いているプノンペンの販売先に早く納品したい。

パームシュガーとチョコレート味のポン菓子

カンボジアに行くときは、毎回新しいものに挑戦することにしている。
クロワッサンしか作っていなかったパン商品にあんぱんやカレーパンなどを加えてはどうかと、2年前に無添加のカレールーを持っていった。
原材料を見ると、カンボジアで調達できそうな素材ばかり。
この「カレールー」を参考に作ってみたら、と無茶ぶりしたらきちんと作った。
(アンコールクッキー-には私以外日本人がいないので、このような感じで新商品開発を現地スタッフだけでしているのに驚かれる)
出来上がったルーが美味しいので、カレーパンのファンも多い。

じゃあ今回は、そのルーを使ってカレーライスを使ってみようと思い立ち、即試作。
カフェにはオムライスやナポリタン、コロッケなどがあるが、ここにカレーライスが加われば最高じゃないだろうか。
牛肉の塊を買って、ミンチにする。
これはコロッケと同じ。
鶏のガラでスープを取って、ジャガイモとにんじん、タマネギ。
そこに自家製ルーを加えれば美味しいスパイスカレーが出来上がった。
半熟の目玉焼きをトッピングランチに試食したら、みんないつもの倍くらい食べる。
コロッケもトッピング可能。
どうしよう、すごい人気商品になったら。
カレースタンドとか出来るかな。
妄想は広がる。

半熟目玉焼やコロッケをトッピングとしてオーダー可

アンコールクッキーでの商品開発は楽しい

スタッフはキラキラした目で、新しいことに興味を持ち、試作を繰り返してくれる。
日本で食品会社に人に、アンコールクッキーの工場の様子を話すと盛り上げる。
色々な人にスタッフの仕事に対する姿勢を知ってもらいたい。
これはすべて創業者の小島幸子さんの、熱い教育が源だ。
その厳しい教えがカンボジア人に身に付き、彼らが独自に進化させた。
日本教育が進化した奇跡の場所だと思う私には、毎回彼らの働きぶりは感動でしかない。

アンコールクッキーはシェムリアップを訪れた方から、必ず立ち寄らなければ行けない場所となるのが私の一つの夢だ。

そのためには菓子だけでなく、カフェの飲食も充実させていかねばと商品開発を続けている。
それが着任時から決めていたことであるし、コロナという大きな壁に阻まれたものの、将来の可能性は消えていない。

海外に行きやすくなったら、是非カンボジアへ是非シェムリアップへ来てもらいたい。

この工場スタイルに大きく影響されたのが私。
リミックスが4月にオープンさせたPASTA+(パスタピュ)の工房兼飲食物販店というスタイルは、アンコールクッキーからの経験も活かした。
こちらの開発の話しも今後していきたい。




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