前回のブログでも書きました、GSEA(Global Student Entrepreneur Awards)の2018年度の世界大会は、主催するEO( Entrepreneurs’ Organization)のリーダー会議とあわせて、トロントで4月15日、16日に行われました。
学生は14日から16日まで、食事を含めて色々なメニューが組み込まれて、その間に交流を深めていきます。
GSEAはオープンな大会ではなく、見学出来るのはメンバー、また登録(有料)した人だけで、参加者のビジネスが真似されたりすることを防いでいます。
日本では見学者から見学料は取りませんが、登録はしていただきます。
一般に公開していないこともGSEAが知られにくいことかもしれませんが、そのくらい参加学生に気を使い、審査員も情報を機密に扱うことなど、参加学生にマイナスなことにならないように同意書にサインして臨みます。
今回も予選を見学していた私達日本人メンバーに対しては、日本人参加者の時だけ、撮影を許されました。
日本大会を勝ち抜いたのは、筑波大学に在学する株式会社シェアトレ代表取締役の木村友輔くんです。
予選は52ヶ国の参加者が7つの部屋に分かれて行い、各部屋から1名が決勝に進めます。
私達日本人の担当メンバーは彼の部屋で予選を見学。
10分のプレゼンテーションの後、10分、審査員の質疑応答。
英語でプレゼンを行いますが、質疑応答はEOが用意する通訳を使うことが許されます。
木村くんはサッカーのクラブコーチやプロのトレーニング動画をみんなでシェア出来るwebのプラットホームを作り、日本に留まらず、海外、特にコーチが不足しているアジア圏などでも活用されています。
スポーツ教育の機会均等を理念としたビジネス。
とても良いプレゼンが行われたのですが、必要な広大な農地でも必要な場所だけ農薬散布出来るドローンを開発販売しているロシアの大学生がその部屋の代表になりました。
決勝は翌日、多くのEOメンバーも見守る中、7人で行われました。
みんな学生とは信じられないビジネスを行っているファイナリスト達です。
優勝はプエルトリコ代表Axel Garcia Burgosくん。
水が無いところでも植物が育つプロダクトを作っていて、調べてみるとNASAにも認められて一緒に研究しているようで、地球の未来が彼に託されているのかもしれません。
農業や健康、学びと人の未来に係わる分野に携わっている学生が前年にも増して多くなっていると感じました。
日本代表の木村くんがこの大会で感じたことをブログに書いています。木村くんのブログ
この経験が刺激となり、木村くんがどのように成長していくのか、彼自身も周りも期待しているでしょう。
2018年の大会は終わりましたが、出場者の経営者としての旅、そして起業家同士の繋がりはこれからです。
彼らの5年後、10年後が本当に楽しみです。
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